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水回りの冷却系
510はもう30年以上昔の車なのでドノーマルと言えども水回りの冷却系はしっかりと整備・強化してやりたいところですね。
整備履歴がわからない場合、基本的な整備としてはホース類全交換、ラジエター洗浄、サーモスタット交換、ラジエターキャップ交換といったところでしょうか。使う部品は純正品をお勧めします。というのも昔カー洋品店で売ってる外品のサーモスタットを入れたら数日後走行中「ボンッ!」という音と共にラジエターが爆発(?)してしまったことがあったのです。それ以来純正品でいける部品は極力純正品を使うようにしています…
さて上記の基本整備をやっても基本設計が古いので現代の渋滞の多い道路事情ではやっぱり夏場は苦しいので冷却系の強化を進めたほうがクルマのコンディションもドライバーのコンディションも良好に保たれること間違いなし!

ところで冷却系に手を加える前にエンジンのコンディションをちゃんと知るために正確な温度を測れる水温計を取り付けましょう。
ノーマルの水温計は適温付近で針の動きがダルになるように作られているようで、極端な話、走行中はオーバーヒートか正常かぐらいしかわかりません。きっと水温計を追加すると思った以上に水温が上下することにびっくりしますよ。

冷却系強化としてまず思いつくのはラジエターの容量アップです。
純正は2層でフィンのピッチも荒いのですが、ワタシはこれをいわゆる「3層ヒーターピッチ」に加工しました。
ヒーターピッチというのはその名のとおりヒーター用に用いられるフィンのピッチで通常のラジエター用に比べフィンのピッチがかなり狭く(目が細かく)なっており、その分チューブとの接触点も多くなっているので放熱効果に優れています。
しかし目が細かいということはそれだけ空気が通りにくくなっているということなので冷却ファンやファンシュラウドなどトータルでセットアップしないとせっかくの性能が生かしきれません。特に3層ヒーターピッチ+純正ファン&シュラウドなしだとかなり空気の流れが悪くなると思われます。ご注意を。


ということで次に手を入れるべきは電動ファンですか。
電動ファン装着のメリットはエンジン回転数に関係なく強力にファンが回るということと、機械式ファンを回さなくて済むのでエンジンに余計な仕事をさせなくて済むということです。
510ってラジエターの前後にスペースが全然ないので装着できるファンはかなり薄いものに限られます。ワタシは使えそうな純正品を探すのが面倒だったのでアフターマーケットの12インチファンをフロントから押し込みで装着しました(右図)。当然クーラーのコンデンサを外す羽目になりました(涙) 快適仕様を目指しているのにどんどん硬派な仕様に…

あと冷却系で一般的にお手軽に手を加えられるのはラジエターキャップとサーモスタットですが、510に使われているタイプのラジエターキャップで開弁圧の高いものが売っているかどうかは知りません。現在の仕様では特に必要も感じませんし、古いクルマなんであまり高い圧をかけて水漏れなんか起こされちゃいやですから変えたいと思いません(笑)
サーモスタットは純正品としては88℃、82℃、76.5℃があるようです。アフターマーケット品ではもっと低い開弁温度のものが売られています。ちなみに82℃が標準品、88℃は寒冷地向けです。
開弁温度の低いサーモスタットに変えたからといって冷却性能がアップするわけではないのですが、冷却性能が良くなかったり冷却効率が悪い条件(気温がやたら高い中渋滞など)である場合、高くなった温度を下げるのは容易ではないので、水温が高くなりすぎる前に冷却水をラジエターに回して水温を上がりにくくする効果があります。
逆を言えば適正水温へも上がりにくくなるので冬場の暖気は時間がかかることになります。サーモスタットを外してしまうともっと水温が上がりにくくなりオーバークールの可能性も出てくるのでサーモスタットを外すのはやめましょう

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トランスミッション
標準では3速コラム、4速フロア、オートマチックしかありません。
そこで5速換装がよく行われますが、ポン付けミッションとしては710バイオレット用HR30スカイライン(L型搭載車)のものが使えます。ただ、HR30用はギア比があまりよくないのが欠点ですが、710より新しいことと71Bミッションなのでパーツが豊富なのと信頼性が高いのがメリットです。
さすがに最近は710なんか解体屋で見かけないので(HR30も見かけませんが…)ワタシはHR30用を載せました。HR30用はプロペラシャフト(ペラ)の加工が不要なのですが、ミッションメンバを作らなければなりません。載せたときは行き当たりばったりで作業したのでHR30用と510用のメンバをニコイチにして作りました。詳しくは下の図を参照してください。

 メンバ加工例図解

またワタシは3速コラムからの換装でしたのでフロアに穴を開けるといった思い切りも必要になります。このときフロアトンネル内にブレーキパイプが通ってますのでくれぐれも傷つけないように注意してください。

この状態で何年も乗ってますがトラブルはありませんし、見た目もノーマル然としてるので検査時に不審がられることもないのがメリットですね。

またペラを短縮加工すればその他の71Bも載ります。このときどうせペラを加工するならもっと年式の新しい車のペラを流用すれば強化にもなりますよ。
magic performance
では71Cを510やZ、箱スカなどに載せるキットも発売されています。こういったものも選択肢のひとつとしてありますが、やはりそれなりに値は張ります。

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アーシング
巷で噂のアーシングですが、これははっきり言ってやらなきゃ損です。というのも配線の取り回しに気をつければ重量が増える(といってもたかが知れてる)以外のデメリットはないからです。
ただ、市販のキットは2万円前後もするので二の足を踏んでいる方も多いと思います。そこで市販キットほど立派ではないけれど10分の1の値段で自作してしまいましょう。

用意するのは太目のケーブルと圧着端子のみ。
ケーブルはカーオーディオ用の8ゲージ程度の太さが扱いやすくてよいでしょう。質にこだわらなければ400円/m以下で買えるのではないでしょうか。長さは何箇所にアーシングするかで変わってきますが、5mもあれば十分でしょう。

ケーブルの例

圧着端子は線材屋に行けば大きさにもよりますが、1個50円前後です。サイズは下左の写真の3種類ぐらいを適当な個数用意すればよいでしょう。写真の数字はサイズを表していて、前の数字が線の太さ、後の数字が穴のサイズ(mm)です。写真の端子で左から8ゲージのケーブルをそれぞれ1本、2本、3本圧着できます。

本当はさらにこの圧着端子を圧着するための工具が必要なのですが、これがまた非常に高い!一番右の端子を圧着できる物となると1万円以上します。どこかから借りられる人は借りてきましょう。こんなものはしょっちゅう使うものではないから買ってられないので、ワタシは圧着工具を参考に万力で圧着しました。
万力は5000円も出せばそこそこ大きなものが買えるので、自作派の人は買っておいて損はありませんから持ってない人は買いましょう。買いたくない人は借りてきましょう。

話はそれましたが、圧着する際に万力でつぶしただけでは不十分なので、線が抜けない程度につぶしたら最後に小さなボルト(頭が6mmぐらい)の頭を圧着部分に当てて万力で締め上げ、凹みを作ってあげましょう。これで圧着は完璧です。(下右図)
 

圧着端子
圧着完了の図

アーシングポイント さて、アーシングするポイントですが、電装品のアースが多数落ちている部分に行えば効果的だと思うのですが、いろいろ考えた結果、取り付けと取り回しのしやすさから
 @シリンダーヘッド
 Aストラットタワー
 B室内のステアリングコラム付近
の3ヶ所にしました。

理由としては
 @はプラグのアース
 Aはエンジンルーム電装品のアース
 Bはオーディオなど室内電装品のアース
の効率向上を狙いました。@、Aは右写真の矢印部分です。
さらに点火系のアース効率向上のためAからエンジンルーム左側の純正ホーン取り付けボルトへも1本引きました。

また510にはバッテリーのマイナスからエンジンブロックへ、プラスからスタータモーターへそれぞれ太いケーブルが通っているのですが、これがまた結構しょぼくてかなり劣化しているように見えたので、この2本を4ゲージのケーブルで引きなおしてやることにしました。右写真でバッテリーからそれぞれ+、−の部分までの配線です。
これは両方合わせて1.5mあれば大丈夫です。

アーシングの効果ですが、エンジンのレスポンスアップとヘッドライトの光量アップがすぐに実感できました。オーディオの音圧レベルも上がった感じです。
これは結構お手軽に効果が実感できるチューニングなのでぜひ実践してみてください。

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